月別アーカイブ: 2016年10月

心に染み入る秋の詩

馬追虫の 髭のそよろに 来る秋は まなこを閉ぢて 想ひ見るべし(長塚節)
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秋の日の ヴィオロンの ためいきの 身にしみて ひたぶるに うら悲し(ヴェルレーヌ)
aki
 
この明るさのなかへ ひとつの素朴な琴をおけば
秋の美くしさに耐えかねて 琴はしずかに鳴りいだすだろう(八木重吉)
koto
そんな季節になりました。
秋は心に染み入る詩や歌が多いですね!
まさに、「心なき身にもあはれは知られけり」と言ったところです。

大岡信『虫の夢』より一片の詩。となりのトトロ。

%e3%81%a8%e3%81%aa%e3%82%8a%e3%81%ae%e3%83%88%e3%83%88%e3%83%ad100%天然の土を焼いて滅菌処理し、家庭菜園ユーザーやこだわり農家に販売している会社の社長と、新しいホームページの打合せをしました。

お互いに雑談好きなので、2時間近くにわたって、話しはあっちこっちと流転しましたが、その中で大岡信の一片の詩を思い出しました。

こんな詩で、『虫の夢』という詩集に入っているようです。

「ころんで つちを なめたときは まずかったけど
つちから うまれる やさいや はなには
あまい つゆの すいどうかんが
たくさん はしって いるんだね」

こどもよ
きみのいうとおりだ
武蔵野のはてに みろよ
空気はハンカチのように揺れてるじゃないか
冬の日ぐれは 土がくろく 深くみえるね
おんがくよりもきらきら跳ねてたテントウムシ
にごった水を拭きまわっていたミズスマシ
カミキリムシ
アリジゴク
みんな静かにかえってしまった
土の大きな地下室へ

こどもよ
きみはにんげんだから
石をきずいて生きるときも
忘れるな
土のしたで眠っている虫けらたちの
ときどきぴくりと動く足 夢のながいよだれかけを
かれらだって夢をみるさ
いろつきの 収穫の夢
おんがくのような 水の夢

きみはにんげんだから
忘れるな
植物にきよらかなあまい水を送っているのは
にんげんではなく
くろくしめった 味のない
土であることを

ただの備忘録になりますが、トトロイメージのホームページを創ることになりそうです。