高崎にも初雪?でも半日で消滅!
群馬と栃木、茨城などいわゆる北関東がどこにあるのかわからない、または3県が識別できない人はけっこう多い。
あるいは、「群馬って東北地方の一部ですよね!?」などと思っている人から、「高崎ですか?雪で大変でしょう」などと言われることが良くある。
しかし実際は、小生の住んでいる高崎(群馬県の平野部)にはほとんど雪が降らない。
西高東低の気圧配置の元、大陸から吹いてくる冷たい風は本州の背骨に当たる高い山にぶつかり、日本海側に雪雲を発達させる。
大雪を降らせたあと、山を越えてくる北関東にやってくる風はすでにからからに乾ききっている。
冷たい冬の風だが、すでに雨も雪も降らせる余力を失ってしまっている。
地元ではそんな乾いた風を、「赤城降ろし」などと呼び、「カカア殿下と空っ風」などといい、群馬の風土的な特徴としている。
そんな高崎にも、昨日の朝方4時頃から雪が降った!
初雪だ!
通勤通学の時間帯はなれない降雪に苦労した人もいたようで、10時半のアポイントがあった小生も、「何だかいやだな~。約束するんじゃなかった」などと思っていたのですが。
中には珍しい降雪を見込んで、学校をずる休みしようなんて計画している不届きモノ(我が家の娘)もいたりして、雪の降らない地域での降雪は、ちょっとした「非日常」を現出させる。
豪雪に苦しんでいる方々には申し訳ないが、久しぶりに感じる雪の感触に、少しばかり興奮も覚えたりしてしまうのだ。
しかし午後になって空が晴れ上がり、小春日和のような陽気になると、少しばかり積もった雪は跡形もなく消えてしまった。
昨日までの景色と、何ら変わるところはない。
地盤が固く地震に強い、最近浅間山は静かで火山のリスクもさしあたり感じない、大雪も降らない、気になるのは静電気だけ、などという群馬の平野部に住んでいる民は、天変地異に対しどんどん弱くなっていくのではないか?、などと思ってしまうのでした。