ブックオフの夏のバーゲンセールで…

仕事の途中に群馬県内外の古書店にはよく立ち寄る。
中でもどこにいっても見かけるブックオフには、時間の許す限り立ち寄ることにしている。
今日、たまたま仕事で行った桐生のブックオフで「半額セール」なるものをやっていた。

もともとこのブックオフなるフランチャイズチェーン。古書売買には本の目利きが大切という、東京神田や早稲田界隈の古本屋業界の常識を覆し、書物に内容的な価値の多寡があるわけではないというところからスタートしているらしい。
したがって、出版文化としての価値ではなく、本の物理的な汚れ具合と目方でもって申し訳程度の安値で買い叩き、とりあえず定価の半額で何ヶ月か並べて売れなければすぐ105円コーナーへ移動という、アルバイトでもできる店舗運営をモットーとしているらしい。
買い手より売り手を尊重する方針でもあるらしく、駐車場のいい場所には「売り手専門スペース」などと明示してある。
また買っても買わなくても、「いらっしゃいませ!」「ありがとうございました!」とバイト君たちがコーラスすることも決まりとなっているらしい。

そんなブックオフの半額セールで買い込んだ本は、下記の8冊。
どれも半額や105円でなくては買うつもりのなかった本である。
してみると、古書流通に対するスタンスは気に入らなくても、少なくとも結果としての流通にブックオフは大いに貢献していることになりますね。

村上春樹「ふしぎな図書館」、サリンジャー「キャッチヤーインザライ」(村上春樹訳)
…いかに村上フリークといっても定価で新書を買う気にはなれない2冊。〆て半額で375円。

津村喬「気功への道」
…今は絶版となっているようだが「しなやかな心と体(タイトル不正確かも?)」が欲しかったが、学生時代から読んでいる津村喬があったのでつい。
これは結構高く800円が半額400円だった。

白石一文「この世の全部を敵に回して」
…同じような筋書きの著作が多い人だが、タイトルにはいつも惹かれてしまいます。

Dr.ウィン・ウェンガー「頭には、この刺激がズバリ効く!」
…最近記憶力その他の頭の働きに少し危機感を感じているので。

鈴木厚「日本の医療に未来はあるか」
…1冊くらい仕事関係の本を買わなくては、と思い。

瀬名秀明「パラサイト・イブ」
…最近読んだ天外伺朗さんとの対談本のなかで紹介されていたので。

小林正観『「そ・わ・か」の法則』
…最近少しはまっている般若心経の結びが「ボージーソワカ」で、何か関係ありそうなので。
まだ読んでないので般若心経との関係はわかりませんが、とりあえず「そ・わ・か」とは「そうじ」「わらい」「かんしゃ」だそうです。

その他、中沢新一の本などを探したのですが、あいにく出ていませんでした。

PS
通常ブックオフは慇懃無礼なほど挨拶がうるさいのですが、今日対応してくれたレジの店員さんはものすごくやる気のない女の子でした。
105円本が2冊であとの6冊は半額だから〆て1850円のはず!、と事前に計算してレジに持っていったんですが、この店員適当に本を並び替え猛スピードでレジを打ち「2010円です!」と自信満々にいいました。
何となく係りたくないタイプの人だったので、レシートもいらないよ、ハイハイ2010円ね!、という感じで早々に退散しました。
車に戻って計算間違いを指摘すべきかどうかしばし考えましたが、結局…でした。

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