越純一郎著「都々逸の世界」…江戸の日本人はただならない高みにいた!
今日は都内で納品仕事でした。
行きかえりの電車の中で越純一郎さんの「都々逸の世界」を一心不乱に読んでいました。
とにかく面白い!
都々逸の魅力は、描かれている世界の「景の良さ」、心地よく口遊め耳に心地よい「愛唱性」、そして含意していることが人間の本質を鋭く根源的に描けているのかという「うがち」にあると言われます。
「おまはんの 心一つで この剃刀が 喉へ行くやら 眉へやら」
「夢に見るよじゃ 惚れよが薄い 真に惚れたら ねむられぬ」
…などという男女の深い愛憎を歌ったものが、今でも花街の酒席でよく歌われているようですが、江戸時代に流行った都々逸というこの文化は、日本人の気高い心性をとてもよく表していると感じました。
中には、
「白だ黒だと けんかはおよし 白という字も 墨で書く」
という歌もあり、ユダヤとキリスト教福音派、アラブの原理主義者達が互いを根絶するまで続ける愚かな争いごとを、より達観した位置から諫めている日本人の素晴らしい心根を示しているようで、江戸の日本人はただならぬ高みにいたのではないかと思いました。
それも、薩長明治政府が「脱亜入欧」とかいって壊してしまったのですが。
史上最悪の戦争犯罪人と固く抱擁し、「世界中に平和と繁栄をもたらせるのはドナルドだけ」などとヨイショするのではなく、「白だ黒だと けんかはおよし」と諫める余裕がわが国初の女性首相にあってもいいのでは、と妄想した次第。

