レミフェンタニルの持続投与中に単回投与を別単位で記録する方法

こんなお問い合わせが届きました
「レミフェンタニルをμg/kg/minで持続投与しながら、単回投与(ボーラス)をμgまたはmlの単位で入力したい。しかしME.exeで単回と持続の両方にチェックを入れると、”持続が設定されているため/hrか/minを選択してください”というエラーが出て、μgやmlで入力できない。」
手術中にレミフェンタニルを持続投与しながら、必要に応じてボーラス投与を行うというのは、臨床現場ではよくある場面です。しかしpaperChartの薬剤登録では、この組み合わせに少し工夫が必要です。
なぜエラーが出るのか
paperChartでは、1つの薬剤エントリに「持続」と「単回」の両方を設定した場合、単回投与の単位は持続投与の単位から自動的に決定される仕様になっています。
たとえば持続投与の単位をμg/kg/minに設定すると、単回投与ではμg/kgとμgが選択できるようになります。
1つのエントリで持続と単回を両立させながら、単回の単位を自由に指定することはできないというのが現状の仕様です。
解決策:エントリを2つに分ける
この問題を解決するもっともシンプルな方法は、レミフェンタニルを2つのエントリとして別々に登録することです。
登録例
エントリ①:レミフェンタニル(持続)
- 投与方法:「持続」のみにチェック
- 単位:μg/kg/min
- 希釈率:使用するシリンジの濃度に合わせて設定

エントリ②:レミフェンタニル(単回)
- 投与方法:「単回」のみにチェック
- 単位:μg(またはml)
- 名称例:「レミフェンタニル(単回)」など、区別しやすい名前に


チャート上の表示
2つのエントリに分けることで、チャート上では以下のように表示されます。
- レミフェンタニル(持続):矢印線で持続投与を表示
- レミフェンタニル(単回):ボーラス投与をμgで表示

持続と単回が視覚的にも明確に区別されるため、チャートとしての可読性も高くなります。
まとめ
| 方法 | 持続単位 | 単回単位 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 1エントリ(持続μg/kg/min) | μg/kg/min | μg/kg または μg | 単回単位の選択肢が限定される |
| 2エントリに分ける | μg/kg/min | μg または ml | 単位を自由に設定できる |
導入施設の運用スタイルに合わせてご検討ください。設定についてご不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください。
本記事はpaperChart(自動麻酔記録ソフトウェア)の設定・運用に関するTips情報です。
