吉本隆明 合掌!

吉本隆明さんが亡くなった。

熱心な読者とも言えないし、ましてやその思想を理解できているとはとても思えない自分だが…。
その昔、時代の流行を追うように、氏の発言に何かしらの「指針」のようなものを期待していた時があった。

 ぼくの孤独はほとんど極限に耐えられる

 ぼくの肉体はほとんど過酷に耐えられる

 ぼくがたおれたらひとつの直接性がたおれる

 もたれあうことをきらった反抗がたおれる(引用)

自分にとって「ひとつの直接性」とは何なのか? そもそも、そんなものが存在するのか?

わからないまま50代半ばとなってしまった。
今や、吉本氏の高邁な思想とは真逆の凡庸な毎日を送っている。
いつしか氏の発言に触れる機会も少なくなっていた。

そんな時報じられた突然の訃報! 87歳にて永眠とのこと! 

「まだこの世におられたのか!」が第一報を聞いた時の正直な感想だが、去って行った「直接性」に、ともあれ合掌!

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