バイタルサインの手入力はできますか?

こんなお問い合わせが届きました
「モニター開始の忘れや、PCの不具合でバイタルがチャートに反映されていない時間帯がある。その間の血圧・心拍数などのバイタルサインを手動で入力してチャートに反映させることはできますか?」
モニタリングの空白時間が生じてしまった際に、後からデータを補完したいというご要望は、臨床現場では切実な問題です。結論からお伝えすると、paperChartではバイタルサインの手入力・後からの修正はできない仕様となっています。
なぜ手入力ができないのか
これはpaperChartの設計思想によるものです。マニュアルには以下のように明記されています。
バイタルサインとして収集したデータは削除・変更できません。これはデータの改ざんを嫌って、そのように作りました。
医療記録としての信頼性・改ざん防止を重視した設計であり、意図的な仕様です。ハートモニタから自動収集されたデータのみがバイタルサイン欄に表示される仕組みになっており、後からの手動追加・編集はシステム上受け付けません。
代替手段:記号のコメントとして記録する
バイタルサイン欄へのグラフ表示はできませんが、記号欄のコメントとして時刻とともに数値を記録するという方法があります。
この方法でチャートのコメント欄に記録を残すことができます。印刷した麻酔チャートにもコメント欄として出力されます。
この方法の限界
記号コメントによる記録は、あくまでもテキストとしての補足記録です。以下の点についてはご注意ください。
- バイタルサイン欄にグラフとして表示されるわけではない
- 後からCSVなどでバイタルデータとして抽出することはできない
- あくまでも「空白時間があった」という事実と数値の補足記録としての位置づけになる
まとめ
| やりたいこと | 可否 | 代替手段 |
|---|---|---|
| バイタルサイン欄に手動でグラフを追加する | ❌ 不可 | — |
| 空白時間のバイタル値をテキストで記録する | ✅ 可能 | 記号欄のコメントとして入力 |
paperChartのバイタルサイン欄はモニタ機器からの自動収集データ専用の領域です。モニタリングの空白が生じた場合は、記号コメントを活用して補足記録を残す運用をおすすめします。
ご不明な点やその他の運用上のご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
本記事はpaperChart(自動麻酔記録ソフトウェア)の設定・運用に関するTips情報です。
