FileMaker Server 13 から変更になったハマりやすいポイントまとめ

※この記事は「FileMaker Advent Calendar 2014」の13日目です。

みなさん、こんにちは。FileMakerのアドベントカレンダーをやっているのを見かけて、当ブログもポチっと参加してみました。小ネタ中心になってしまうかもしれませんが、できれば何日か記事を書いてみたいと思っていますので、よろしくお願いします。

さて、本日は FileMaker Server についてのちょっとした話題など。

FileMaker Server 13 が発売されてから一年ほど経ちましたが、普段小規模システムを中心に作成している現場では、これから初めて FileMaker Server 13 に触れるというケースも少なくないかと思います。

FileMaker Server はバージョン12 → 13 で変更された点が結構あり、以前の間隔で使おうとして意外につまづいてしまう箇所もあったりします。(自分もそうでした!)

というわけで、初めて FileMaker Server 13 を使うときによくありがちなハマりやすいポイントをピックアップしてみたいと思います。

Admin Console の URL が変わった

12 では Admin Console の URL が http://[ホストアドレス]:16000 でしたが、13 からは次のように変わっています。

  • http://[ホスト]:16001 (ローカルマシンからアクセス時)
  • https://[ホスト]:16000 (リモートマシンからアクセス時)

セキュリティ面の強化に伴って、リモートアクセスする場合は SSL が必要になったわけですね。

初めから知っていれば何らわけのない話なのですが、自分の場合初めてバージョンアップしたときに、以前の URL のつもりで何度もアクセスを繰り返してしまい、原因が分かるのに時間を要してしまったことがありました・・・。

FileMaker Server へのファイルアップロード方法が変わった

12 の頃は、Admin Console 上からファイルのアップロードができたのですが、13 からはその方法が使えなくなりました。

13 でファイルをアップロードするには、次のいずれかの操作で行う必要があります。

  • ローカルマシン上の FileMaker Pro から、[ファイル]→[共有設定]→[FileMaker Server にアップロード] を行う。
  • FileMaker Server のデータベースファイル保存場所に手動でファイルを置く。

詳しい操作手順は、下記公式サイトも参考にしてみてください。

ちなみに [FileMaker Server にアップロード] の操作は、FileMaker Pro 13 でないとできませんのでご注意を。(以前、ファイルを更新しに納品現場に行ったら FileMaker Pro 12 しかなく固まってしまったことがありました(笑))

ブラウザからのアップロードも便利でしたけどね。。

同時接続数や課金体系が変わった

同時接続数の制限や課金といった点についての体系が随分と変わりました。

以下、代表的なところを挙げてみます。

  FileMaker Server 12 FileMaker Server 13
FileMaker Proからの
同時ファイル共有接続
9クライアントまで 5クライアントまで
FileMaker Goからの
同時ファイル共有接続
250クライアントまで
Advancedの場合は無制限
1クライアントまで
2クライアント以上は最大接続数に応じて要ライセンス購入
インスタントWeb接続 100人まで インスタントWeb廃止
Web Direct 1クライアントまで
2クライアント以上は最大接続数に応じて要ライセンス購入

ざっくり要約すると、12 までは無料で多数のクライアントにも対応していたのが、13 から同時接続数の制限が抑えられ、また接続数を増やすために課金されるようになったというイメージです。

これまでは制限が緩かったので、お客様へ提案する際にもあまり接続クライアント数を意識してなかった方も多いんじゃないでしょうか。

システムの初期費用としてまともに影響してくる部分になりますので、今後はかなり注意が必要なところですね。

使用するポート番号が変わった

前述した Admin Console の URL 変更や Web 公開周りの変更に伴って、FileMaker Server が使用するポートも変わっています。

当然のことながら、サーバマシン上のファイアウォール設定で使用ポートの通信は許可しておかないと、クライアントから接続できない!ということが起きますので、セットアップ時には注意が必要です。

使用ポートについての詳細は、下記公式サイトをご覧ください。

以上、ハマりやすいポイントのまとめでした。これから始めるみなさんはどうぞお気を付けくださいね。