FileMaker Serverをfmsadminコマンドでメンテナンスする

FileMaker

FileMaker Server のメンテナンスには通常Webインターフェースの Admin Console を使っていますが、ある日突然エラーを発して起動しなくなる状況に見舞われました。

ところが、翌日お客様に見せるシステムのメンテナンスを急いでする必要があったにもかかわらず、なかなか原因が分からず解決しない!(忙しい時に限ってトラブルが起きるのがシステム開発ですが・・・。)

何か解決策を探っていたところ、fmsadmin というコマンドラインベースの管理ツールがあることを知りました。

例えば、Mac であれば Terminal アプリなどでコンソールを開き、fmsadmin コマンドを実行すれば Admin Console と同様の操作が実行できるというものです。

fmsadmin の使い方

今回は FileMaker Server で動作しているデータベースの差し替えをしたかったので、次のような手順でメンテナンスをしてみました。(動作環境は FileMaker Server 12 です。)

現在開いている FileMaker ファイルの一覧を詳細表示する。
[shell]
$ fmsadmin -s list files
[/shell]

差し替えする対象の FileMaker ファイルを閉じる。
[shell]
$ fmsadmin close <ファイルID>

<ファイルID>は先の一覧詳細で取得したもの。
[/shell]

FileMaker ファイルを差し替える。
[shell]
$ cp /path/to/new_file.fmp12 /Library/FileMaker Server/Data/Databases/target_file.fmp12
[/shell]

※ FileMaker ファイルを Finder から差し替えたときには、ファイルの権限が変わっていないか注意してください。(他のファイルと同じか見ると良いです。)権限によっては、次の open コマンドでエラーが出てしまいます。

差し替え後の FileMaker ファイルを開く。
[shell]
$ fmsadmin open <ファイルID>
[/shell]

これでファイルの差し替えができました。これは Admin Console 上で、データベースを閉じる→開く操作をしたのと同じことになります。

Admin Console でできることは fmsadmin でもできるので、他にも沢山コマンドは用意されています。詳しくは FileMaker のヘルプをご覧になってみてください。

FileMaker Server をメンテナンスする立場の方であれば、Linuxをコンソールで操作する機会も多かったりして、こういうコマンドラインツールの方が使いやすいという方もいるんじゃないでしょうか。

とにかく、覚えておくと何かのときに役立つ便利なツールだと思います。

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