直感、および判断考

将棋に升田幸三という人がいた(漢字正しいかな?)。
当時無敵だった大山康晴名人に幾度となく果敢に挑戦したが、結局は大山の「完璧なまでの手堅さ?」に分が悪く、今では大山時代の個性豊かなライバルとしてしか記憶されていないようだ。
髪の毛がボサボサで、あたかも剣豪のような風貌は強烈な印象に残っている。
この升田さんがTV番組か何かで、「直感は過たない、過つのは判断だ!」という趣旨のことを言っていた(とこれも記憶に過ぎないので、正確なことなのかどうか…?)。
しかし小生の中では、升田棋士の名言として記憶され、公私に及んで迷った時のよりどころとなっている。
話は変わって先日のオークス。
一番強いと思われていたベッラレイヤが2着に破れ、それほど評価の高くなかったローブデコルテという外国産馬が優勝をさらった。
このときのベッラレイヤは7番、ローブデコルテは2番だった。
実はこのオークス、馬連、三連複、三連単と的中して久しぶりに興奮したのだが、競馬新聞で枠順などを見る前に「今年のオークスは2番と7番」と確信していた。
もちろん理屈や背景など何もないのだが、今回はこの「直感」に素直に従ってみたのだ。
その結果…、はご存知のとおりでした。パチパチ
年に何回か、この種の理屈ではない「直感」が頭に浮かんでくることがある。
しかし、欲に目がくらんだ小ざかしい人間の「判断」に動かされ、よく「直感」を信用せず別の馬券を買って失敗することも多い。
さて今週は競売の祭典ダービー。
いくら儲けるとかの雑念を捨て、心静かに「直感」がやってくるのを待とうと思う。
でもそんな都合のいいことばかりあるものでしょうか!?