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群馬大学の重粒子線医学センター見学記、これだからトーシロウは…。

とある筋からお誘いがあって、群馬大学医学部付属病院の「重粒子線医学センター」の見学に行ってきました。

副作用が小さく、有効性が高いガンの先端治療方法として注目される重粒子線治療ですが、実際にこの目で見てその有効性が生で実感できました。

実はこれまで大きな誤解をしていたところがありまして…、
ずぶの素人としても、少々お恥ずかしい話なのですが。

山手線くらい大きい加速器(たとえばよく名前を聞く「カミオカンデ」は岐阜県山中の地下深くにある巨大な代物とか)というものがあって、この中で高速の粒子同士をぶつけて物質生成の謎を探るとかの量子力学の最先端研究が行われている。そこでは、観測する側の観点(目力?)が観測される側の挙動に一定の影響を与える、など主体と客体の二元論ではとらえきれない現象が起こる、などと物理学だか哲学だかわからない領域に最先端の量子力学は進んでいる。
というようなことは耳学問で頭の中にはありました。

したがって前橋の群大近くの街中に、とてもそんな大きな加速器を作るわけにはいかないはずだから、恐らく「重粒子」なるものは別のどこかで作っていて、それをジュラルミンのケースか何かで大切に運んできて治療に使っているのだろう、などと途方もない想像をしていたのでした。
この辺りの制御技術ってすごいな~、基礎研究より応用技術のほうが先を行っている!などと、勝手に想像をふくらませていたのでした。
あたかも、病院から病院へ、個人情報を含むPACS画像等を出入り業者が運ぶ時に使っている、例のジュラルミン製のケースのようなものをイメージしていたのです。
知らないということはなんと自由奔放な想像を許すのでしょうか?(などと自分の無知を棚に上げて)

本日の見学会では、まず重粒子線を使ってがん細胞だけを選択的に、かつ効果的に破壊する治療室の説明を受けました。

次に普通の見学者は入ることのできないという「シンクロトン(加速器)」の間近までいって解説があり、小生は前述の思い込みゆえ、「えっ!ここで作っているんですか!?」と驚いてしまったのです。

説明を受けてみると、なるほど山手線大ではありませんが炭素原子からイオンを発生させる装置があり、そこから発生した炭素イオンを光速の70%まで加速させる半径数十メートルの円形の光の路のようなものがあり、そこから各治療室に重粒子線をデリバリーしている装置がありました。

シンクロトンといえば、山奥・地中深く・円形の管を持った巨大な装置、という思い込みがあったので、量子力学の基礎研究ではなく、臨床に使う粒子線であればこの程度の大きさで作り出せる!、ということが驚きでした。
普通の見学者は、粒子線を作るのにはこんな大きな装置が必要なの!と目を丸くするようなので、小生の驚きは、一般人とは真逆の驚きなのでした(どっちにちてもそれぞれの無知!)。

ということで「今日は一つ利口になったわい」という満足感を抱きながら治療の全体像を解説するVTRを見せてもらった後、大野達也教授の講義を受けました。

30分弱の短い講義でしたが、ガン治療の主な方法(手術、放射線、投薬)と重粒子線治療の位置づけ、群馬大学重粒子線治療の先進性などがよくわかりました。

中でも、重粒子線治療が可能な施設は日本にまだ4か所しかなく、群馬大学医学部付属病院の関連施設であることが特徴であること。つまり、多くのガン患者はガン以外の病気も抱えていることが多く、医学部に関連している施設ではワンストップの高度な医療連携サービスが可能であることが、群馬大学の場合の大きなメリットになる、とのことでした。
実際過去に、重粒子線治療中に脳梗塞を起こした患者がいましたが、すぐ附属病院の脳外科の先生が対応して事なきを得たこともあったようです。

設立4年にして群馬大学での重粒子治療は年々症例が増え、今や年間600件ほどの治療をこなせるような実力をつけてきているようです。
この成功を参考にして、近々神奈川県や佐賀県にも重粒子線治療施設ができるとのこと。
群馬県人としては、少し「えへん!」といいたくなるような成果を上げつつあるようです。

難しい内容を、道理のわからない素人にも噛んで含めるように優しく教えてくれる大野先生の講義が終わった後、小生はこんなメモ書きを書いて大野先生に質問してみました。

酔いどれドクターだって重粒子線治療ができる!

酔いどれドクターだって重粒子線治療ができる!

なるほど、重粒子線なるものを作るには大きな施設が必要だけど、これをうまくコントロールして遠隔照射し、たとえば高崎病院の治療室に送ってあげれば、治療は高崎でもできますよね?
いずれは、街中の酔いどれ天使のクリニックだって治療ができるようになりますよね?

いやはや、「重粒子線ジュラルミン運搬」の誤解が解けたと思ったら、こんなことを言い出す始末!
これだから素人は…!、と大野先生は心の中で思っていたかもしれませんが、「法的に厳密に定められている放射線管理が難しい」云々で素人の妄想を優しくたしなめてくれました。

したがって、発生させた粒子線を確実に、セキュアに運ぶ重粒子線デリバリーの「社会インフラ的アプローチ」より、小型で安価に加速器を作るアプローチのほうがはるかに実践的な課題のようです。

そりゃそうですよね!
ゆくゆくは、携帯式重粒子線照射装置みたいなもの開発されたりして…。

今日はたいへんいい勉強になりました! ありがとうございました。

コワーキングスペースなどをやっていると、とても楽しい出会いが…。

コワーキングスペースという業態が発生してからどのくらい経つのだろうか?

弊社(株式会社フェアマインド)も昨年の7月から事務所の一角をフリースペース化し、「Somethin’ Else」などという名前でコワーキングスペースをやっています。
もともとこの業態、ノマドワーカーなる人種の分布からいって、首都圏で言えば大宮あたりまでしかペイしない商売だと思っていましたが、「Somethin’ Elseも案の定…やっぱり高崎では…」という経過をたどっています(笑)。

それでもこんな空間を運営していると、時たま面白い人や話題が舞い込むものです。

そこで本日のブログは、6月4日水曜日・本日の2人のお客様のことを書きます。

まず、1人目は午前中に訪問してくれた山本雄司さん。

近年高崎に合併された箕郷という地区を拠点に、「音と空間の総合演出 想いを形にするために頑張るみなさまを応援します!」をモットーに合同会社Sound Lighting Videoという会社をやられています。

企業、自治体、学校、結婚式場などを顧客に、音と光と映像技術で空間をプロデュースする仕事をされています。いわゆる、人に感動をあたえ記憶に残る時間を創る仕事をされています。

ここのところのデフレ経済の中で、企業の周年イベントや自治体主催の催しは数が減少し規模も縮小しているようですが、結婚式場などの冠婚イベント、とりわけ結婚披露宴は堅調とのこと。

中でも高崎は式場ビジネスの激戦地(山本さんによると全国一の激戦地)とのことで、各式場が工夫を凝らして場の演出に腐心しているようです。

しかしながら披露宴もバブル時代のように予算は潤沢ではなく、「限られた少ない予算の中で何とかやって!」というお願い案件が増えているようで、そんな時も「今まで諦めていたことを可能にするお手伝いをさせてください」というスタンスの山本さんは、地元のホールにとってとても頼れる存在のようです。

そんな山本さんが関わってるNPOグループがこの秋に高崎の中心市街地で子育て支援のフリースペースをスタートするとのことで、最近はやりのクラウド・ファンディングで資金調達できるかどうか?という意見交換も行いました、。

実は弊社では現在、やはり関係のあるNPO法人と協力して、地域のスタートアッププロジェクトを支援する「Faavo群馬」をやってみようかと企てていることもあり、いっそのこと「Faavo群馬」を連携して一緒にやりませんか!、というムードで話が盛り上がりました。

結局、山本さんと小生に、それぞれが関係する2つのNPO法人のキーマン2人を加え、近々作戦会議をしましょう、というところまで話は発展していきました。

つづいて、2人目は夕方4時ころから利用していただいた下仁田町の茂木さん。

髭と長髪の風貌から想像できない税理士、社会保険事務所を下仁田町でやられています。
いわゆるサムライ士業の立派な先生なのでした。

茂木さんとは、下仁田町の企業や女性(例の得意ネタ、下仁田の女性はコンニャクを常食しているので美しいという個人的な妄想)のことなどをしばし情報交換。
その中で茂木さんが関わっている「バイブレーションテーブル」というファミリー音楽イベントの話題が出ました。

「バイブレーションテーブル」は、毎年9月頃に下仁田のほたる山公園というところで行われ、昨年は2500人ほどお客さんが集まったとのこと。
町の人口が約5千人なので、この1日のために人口の半分が外からやってくるイベントに育ったようで、駐車場の確保など新たな難しい問題が持ち上がりつつあるようです。

今年は9月13日の開催することが決まっているようで、渓流禁漁期突入(9/16~)間近の最後の神流川釣行とからめて足を運んでみようかと思いました。

茂木さんにも「Faavo群馬をぜひ使っていただき、資金調達とイベントのPRをしましょう!」と宣伝をしておきました。

ということで、今日はまったく外出せずに終日事務所にいましたが、外からやってきた人がいい話題を持ってきてくれた一日でした。