お初に相馬野馬追を見てきました。

「皆で目指そう 楽しい日本(石破)」…「つまらない日本にしよう!俺についてこい!」よりはましに聞こえるが、どことなくピントがずれてる感じがしなくもない。

3日前に、福島県の相馬野馬追を見学してきましたが、東北の一地方(相馬市)で長年守られてきた伝統行事の背景には、福島県民の薩長中央政府(国)に対する気概があるという話には感心させられた。下記論文参照。

 福島県相馬野馬追、地域力の強さを象徴

考えてみると、明治維新以来福島は、日本の近代化の犠牲になってきた。

薩長政府・維新軍による会津に対する苛烈な報復と徹底的な弾圧ばかりでなく、近代化を象徴する原発事故の影響で、幹線道路である国道6号線沿いにはいまだに「帰還困難ー立ち入り禁止」の看板が目立つ。

2度にわたって福島は、日本の近代化に蹂躙されてきたのだ。

長年の伝統を守る野馬追には、中央政府の出先機関に過ぎない県の関係者はほとんど関与していないという。招待もされないらしい。ここには、国や国の出先機関には頼らず、地域の心意気を守り通してきた旧相馬藩の気概があるという。

確かに、地域を挙げて野馬追を守る人々の誇りと私のように外からやってくる観光客への温かいもてなしの気持ちを強く感じたイベントでした、

前掲の上昌広さんの論文では、こうした気概こそが地方創生の原動力なのだ、ということが言われてましたが、おそらく相馬の人は、また国が「楽しい日本」などと口当たりのいいことを言い出したことを眉唾で見てるのではないか、とも思います。

「信ずるに足らず」といったところだと思います。

https://www.facebook.com/tosihiko.tanbo/videos/2138535189997506