10月22日は中原中也の命日とのことで…。

1937年の今日・10月22日が詩人・中原中也の命日だそうです。

中也といえば昔の中学校の教科書に必ずのっていたし、フォークソングにもなった「汚れちまった悲しみに…」などが思い浮かびます。
また、恋人をあの小林秀雄と争って敗れ失意の中で哀感こもる詩を書いた、などというエピソードを聞いた時に何となく肩入れしたくなるシンパシーを感じる存在でした。

処女詩集の{山羊の歌」のなかにある「サーカス」という詩には、有名な一節があります。

幾時代かがありまして
茶色い戦争ありました

幾時代かがありまして
冬は疾風吹きました

幾時代かがありまして
今夜此処での一と殷盛り
今夜此処での一と殷盛り

サーカス小屋は高い梁
そこに一つのブランコだ
見えるともないブランコだ

頭倒さに手を垂れて
汚れ木綿の屋蓋のもと
ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん

「ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん」…聞いたことないけど、耳に残る不思議なブランコの擬音語。
この言葉の感覚は、常人にはマネのできないものでしょう。

30歳にして脳膜炎での絶命だそうです。

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